自分のことをわかってもらいたい、自分の主義主張を唱えたいという気持ちはわかるのです。しかし言い返すことによって味方が得られるとは思えませんし、逆に敵をたくさんつくっているかもしれません。その相手が家族であったり、子供であったり、同僚であったり、仲間であったり、友人であったりしたときには、味方をつくるどころか、どんどんどんどん敵を増やしていくような気がします。
聞き入れるかどうかは別として、人の話は「なるほど、そうですよね」と聞いておけばいいのではありませんか。そして取り入れられるものは黙って取り入れる。取り入れられないものは自分の感覚で黙って切り捨てる。そして、その相手の話や提案を、一々「だって」や「でも」で切り返すのではなく、黙って聞き入れたらどうでしょう。そんな素直な生き方も、ひとつの生き方だと思います。宇宙も神様も素直な人を好むように思います。
出典 小林正観著 「運命好転 十二条」より