ちょうど50歳になる年に
ネフローゼに罹患した
耳慣れない病名だった
一般的には子供が多くなる病らしい
腎臓の病らしい
完治しないらしい
言葉で表現すると
“完治”ではなく“寛解”までだという
あまりにも突然だった
透析寸前だったらしく
結局約3ヶ月の入院となった
仕事は全てキャンセル
多くの皆さんに
ご迷惑をおかけした
前々日にキャラバンメイトで
しゃべっていた(笑)
当時の道の課長と将来の認知症施策を
語り合っていた(笑)
そんな僕の身体は
本当はそんな状態ではなく
悲鳴をあげていたのだ
僕はまったく気づいていなかった
周りにも迷惑をかけたが
一番申し訳なく思ったのは
自分自身に対してだった( ; ; )
それからずっと
プレドニン(ステロイド)を服用している
かれこれ7年になる
徐々に少なくなる薬の量に
喜んでいたら
昨年再発した
調子こいていたわけではないが
気が抜けない病気だと思った
そのためか
顔や体の浮腫みは
なかなか引かない
久し振りに逢う人には
必ずと言っていいほど
“太ったね”と言われる
それは仕方がない
初めはその言葉を聞くたびに
イラッとしている自分がいた
“好きで太ってんじゃねぇ〜よ”と
腹の中で悪たれをつきながら
つくり笑顔で冗談を言って
一所懸命に繕っていた
要はいい人を演じてたってわけだ
最近はだんだん慣れてきて
別にあまり感じなくなってきたが
人によっては
腹が立つときもある
外食が多いにもかかわらず
体重を維持し
体調も安定しているが
たま〜に“疲れた”と感じる時がある
病気がきっかけという訳ではないが
いいこともあった
奥さんが仕事の休みには
遠くからバスに乗って
見舞いに来て看病してくれた
その間
ゆっくり愛を育むことができた
と勝手に思っている
最近もだんだんと忙しく
自分の身体に
やさしくなくなってきている
だから休みを入れた
この日は奥さんも休みをとり
デート❤️の約束をした
デートと言っても
映画を観て
Costcoで買い物をする
そんなごくごく日常のこと
そんな当たり前なことが
僕らにとっては
めっちゃ嬉しいのだ👍❣️
もうすぐ孫が生まれる
宮崎家にとっては初孫
なんとも嬉しい奇跡が続く
“身体が資本”というが
本当に実感している
有り難いことだと
心から感謝している
僕は
ネフローゼの宮崎さんではない
ネフローゼの前に宮崎さんだ
宮崎さんにネフローゼがくっついて
生き方に気をつけてなくては
いけなくなっているだけ
何度でも言う
僕は
ネフローゼの宮崎さんではない
ネフローゼ?上等じゃねぇ〜か!
残りの人生付き合ってやるよ!
Nao