なにもかも
嫌に思ってしまうことがある
なにもかも
今まで築き上げてきたものが
一気に崩れ落ちてゆくかのように
感じてしまう時がある
それはそれは
ほんの一瞬一時
一時的な感覚
なにもかも
なにもかも投げ出したくなる
なにもかも
そんな弱音を吐いてどうすると
言われるかもしれないが
裸の王様にはなりたくない
僕は社長や代表や家長の前に
僕、私、俺、わし、おいら
という人間である
頑張っている人に
もっと頑張れと言ったことはないが
頑張っていると思っている人が
もっと頑張れと言われているような気にさせたり
思わせてしまうことがある
まったく不本意ではあるが
そのつもりがないのに
そう思われてしまったことに
気持ちが刺すように痛む
でも頑張っているのに
うまくいかないのは
どこか何かが間違っているか
どこか何かがかみ合っていないか
どこか何かが歪んでいるからなのだと感じる
ここで誤ってはいけないのは
決して誰かではないということ
決して誰かが間違っているのではない
誰一人悪くはないのです
それが誰かに向いた途端に
判断を誤ってしまう
誰かではなく何かなのだ
ひとつだけ確かことは
その誰かのお陰で
自分が在るということ
Nao