最近、「家族」がテーマの話やテレビドラマなどをよく観る。
この間、NHKの番組で三重県の「答志島」という島での出来事を、そこへ嫁ぐ女性の視点で描かれていたドラマを偶然観た。
漁師町である「答志」は、夫婦で漁に出る。夫婦が支え合って生きている。夫婦舟である。そこの人たちは、島全体が家族のように支え合って生きている。誰かが自分の子どもを「誰か!この子見てて!」と言うと、自然と誰かが出て来てその子をあやす。どこかの家で赤ちゃんが泣いていたら、勝手に家にあがって、赤ちゃんを抱き上げあやしている。お母さんが帰って来て、「ありがとう」と一言。「あがんなさい」と家に招き入れる。皆がみんなのことを知っている。みんなが皆のことを思って、自然に支え合っている。こんなコミュニティーがまだこの国にあったのかと心が暖まった。
ここだと、例え認知症になっても大丈夫だろうなと思った。幼児虐待や高齢者虐待なんか起きないだろうなと思い、自分の周りで起きている様々な悲しい出来事に心痛め、「家族」とは何かをあらためて考えさせられた。
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