アウル通信　第121号

　　　悪い状態に一度もなったことがないのかい？
　　　助けが必要になったことは一度もないのかい？
　　　起きなければよかったのにって願う様なことが一度も起きたことがないのかい？
　　　抜け出したいって思う様なことがなかったかい？
　　　今辛い状態にいる人にどんな地獄があったかなんてわからないだろう？
　　　誰もが辛い経験をしてるんです。
　　　そして私達はどうにか生きているんです。
　　　そして誰かがあなたを助けたり
　　　あなたを押し上げてくれるなら
　　　それで良いじゃないですか
　　　違うかい？

　　アメリカのとあるレストランでホームレスの人に対する周囲の人たちの反応を調査した社会実験がありました。登場人物は、お客さん以外は全て役者さんです。女性（役者）がホームレス（役者）に食事を御馳走しようと、レストランのカウンターに座りました。カウンター越しの男性店員（役者）に「何か好きなものを食べさせてあげて下さい」とホームレスの男性にお金を渡しました。店員は迷惑そうな態度で受け答えます。女性が立ち去り、ホームレスの男性がひとりになると、無愛想な態度はエスカレートします。挙げ句の果てにホームレスが女性からもらったお金を取り上げ『帰れ！』と言います。上記に綴った言葉達は、そのやり取りを見ていた老人（男性）のお客さんが、店員の男性に涙を拭きながら言った言葉です。
　実験の結果は、ホームレスの人に対して不快な態度や言葉を浴びせる方もいました。しかし、中には親切に応じて下さる方もいらしたのです。
僕はいろんなことから逃げてきた人生を送って今に至っています。
でもこうして生きています。
逃げてもいいのです。逃げて　逃げて　逃げまくりましょう！

感謝