皆さんは、『認知症」をご存知ですか? 人ごとのように考えていませんか?
今こそ、地域で支え合うことが望まれています。一緒に考えてみませんか?

あなたは、彼らの「こころ」が見えますか?
あなたは、彼らの「さけび」が聴こえますか?
あなたは、彼らの「さびしさ」が感じられますか?
あなたは、人を愛したことがありますか?
あなたは、人のつまずきを許せますか?

「認知症になったらおしまいだ」
「あの人は認知症だから何をいってもわからない」
「認知症になるなら、先になったもの勝ちだ」
こんな話が、家庭や職場で人々の口の端に上るようになったのは、
この国の豊かさが増し、家の暮らしや町の有り様が急速に変わり、
人々の暮らしのテンポが早くなり初めた、1970年代頃からでしょうか?
認知症について、まだ、その原因やケアの方法が全くわからなかった頃、
認知症は、ある意味「恐怖」の対象でした。

この間まで、元気に働いていたあのお父さんが、帰郷した息子の顔を忘れている。
料理が得意だったあのお母さんが、鍋をいくつも黒こげにしている。
あの頼もしかった夫が、情けない目で呆然としている。
介護する家族は、かけがえのない身内の変貌に
どんなにか、とまどい、苦しんだことでしょう。
知らず知らずのうちに、世間の目と有り様が、その苦しみに拍車をかけていました。

認知症の人は、自分なりに懸命に生きています。生きようとしています。
家族も家族なりに懸命に暮らし、懸命に介護をしていますこ
そして、認知症の人との最期の時期をよりよく暮らしたいと願っています。
認知症の人と家族の悲劇をこれ以上繰り返してはなりません。
家族も、親戚も、町の人も、さまざまな専門も職も
みんなで、見方(ビジョン)と力をひとつにして
一歩一歩進んでいきましょう。

グループホームアウルは、真剣に、彼らの不安や苦しみや不自由と向き合い、生活のパートナーとしてありたい。「お互いに癒し、癒される関係でありたい」それが『アウル』での想いであり、願いです。


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