例えば争いがあるじゃないですか、そういうときはお互いに「正義」なんですよね。
こっちにも言い分があるし、あっちにも言い分がある。
じゃあ、お互い正義が戦った時はどうやって解決するのか。こっちに行って「そうだね」、あっちに行って「そうだね」じゃなくて、お互い同じような味覚というか、例えば全員が美味しい羊羹(ようかん)食べてみようと。
せいので羊羹を食べてみようと。そうすると同じ味覚になるんで、多少の解決策というか、同じ方向に向かうための「のりしろ」が広がるんじゃないかなって思うんです。
でもそれってやらないじゃない。実際ケンカしているもの同士が一緒に座って同じものを食べる、同じものを飲んでみるって大事なことだと思うんです。
同じ味覚の中で何か探せるんじゃないかなって。
相手の意見のここはよくないとか、俺はこう思うと言っていてもずーっと平行線でしょ?
両方正義なんだから。となれば、同じような味覚の中で話すと、もうちょっとなごむんじゃないかなって。そうすれば解決策も妥協案も出てくるんじゃないかなって思うのです。
|