アウルの母体となります法人格は、有限会社グッドライフという名前です。
これは、前の事務長(私の妻)と車でドライブ中に、「自分たちの最後の最後は“いい人生だったね”と、お互いに云える生き方をしようね」という会話から、「グッドライフ」という会社名になったのです。あまりこのことは、照れくさいので人にはお話ししていませんでしたが、会社の柱となる哲学を考える時に、やはり会社名の由来くらいは、皆さんに知っていただいた方がいいと思いまして、ご紹介させていただきました。
さて、私自身もかれこれこの業界に引き上げていただいてから30年という歳月が経ちました。この間、たくさんの方々と向き合わせていただきました。そろそろ、しっかりした哲学を整理したほうがいいのでないかと、予てより取りかかっては、講演や研修会等でお話しをさせていただいておりました。今回から、その考え方(哲学)を、お伝えできればと思います。
今回は、考え方のベース(前提)となります「人と認知症と向き合うための前提 三ヶ条」の内、ひとつご紹介させていただきます。
まず、その一
「ホリスティック(包括的)にささえる」
身体と心、社会、環境、魂は本質的なところで互いに信頼し支え合っています。人間は、身体・精神体・感情体の3つで成り立っていると言われていますが、このバランスが何かの要因でズレが生じた際に、様々な違和感を感じます。自分の人生に、このバランスが崩れるような何かが起きた時に、ホリスティック、いわゆる包括的に暮らしを捉え、そのバランスを考えた支援があって初めて「いい人生だったね」と云えると思います。そんな人生を大切にしたいと考えています。
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