簡単に言うと、お願い上手、お頼み上手、そそり上手、ヤラセ上手ってことです。
 とにかく相手の自尊心を、くすぐることをおすすめします。
 例えば、味噌汁のお味噌の量を、わざと聞いてみるとか、味噌汁を少量小皿に盛って、味見してもらうとか、暮らしの中での色んな知恵袋を刺激するという意味で、相談事を持ちかけます。決して個人的な人生相談を持ちかけることでもありません。
 つまり、日常の生活の出来事で、相談事を持ちかけるように、相手の自尊心に委ねてみるのです。人は、知っている、解っていることよりも、知らない、解らないことの方が圧倒的に多いです。時には全面的に相手に委ねきってしまうのもありです。人は、頼られたり、頼まれたりすると承認されているという実感がわきます。ただし、知っていたり、解っていたり、できることでも、“やりたくない”という心情が働く時もありますから、単純に「できる・できない」「わかる・わからない」だけの判断は禁物です。
 勘違いしてはいけないのは、相手の自尊心を高めるのが本来の目的なのに、自分の自尊心や安全・安心が最優先にならないようにすることです。それは、ただ「ありがとう」と言われたいからするとか、ただ「感謝されたい」ことが第一の目的になってしまうと、同じようなことをしていてもまったく異なります。
兎にも角にも、相手の自尊心が高まることが目的であり、目標です。

感謝

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