どのような状態であっても,人間の感性というものは最後まで,人の内面にあると思います。たとえ,認知症の状態によって,物理的に表現しにくい状態であっても『感性』『感情』で,感じる力は認知症の状態ではない私たちと同じようにあると思います。  そこで,テレビのチャンネルを選ぶように,若しくは観たいテレビ番組を探すかのように,彼らと繋がる糸口を探るという意味で,伝わる・繋がるチャンネルを探すと表現してみました。
 テレビのチャンネルを合わせると映像が映し出されるように、常に電波はそこに飛び交っていると思います。それと同じように、人間にもテレビの電波と同じような、目には見えない波動が出ていると思います。その基本受信機と発信機の役割を担うのが,人間の持つ『五感』ではないかと思います。
 相手の五感に働きかけ続けることで,人と人との繋がりを感じることができ,安心へと導くのと同時に、彼らが何を発信しているのかを読み取り理解する力,いわゆる読解力も求められるでしょう。視覚・言語・聴覚・触覚・嗅覚・味覚の波動のチャンネルを探り,その五感とあらゆる環境とが心地よく繋がるようにコーディネートすることができるかが、私たちのケア(支援)に問われているのでしょう。

感謝

Copyright(C) 2003 good-life co.,Ltd. All Rights Reserved