「明日の認知症ケア」!私は思考します。「昨日の認知症ケア」ではなく、「明日の認知症ケア」と。更に、このテーマに含まれている深いところでのメッセージは、「認知症ケアなんてない!」「認知症ケアなんて存在しない(いらない)!」なんです。
  「明日の認知症ケア」では、その人が、この世界に存在している、生き彼こうとしている姿はあります。そして、決して「認知症高齢者」と呼ばれる存在ではないことを宣言しなくてはいけません。「昨日の認知症ケア」では、彼らが表現する姿を問題として捉えていました。そして、その対応ばかりに日がいき、私達の目に見える現実ばかりに追われていた姿がありました。でも、「明日の認知症ケア」では、その姿を、彼らからの私たちへのメッセージとして捉えることであると思い出すことなのです。それは、私達自身の生きる姿、生き抜こうとする姿の鏡として返ってきていることでもあるのです。そのことを、私たちが宣言したとき、はじめて「明日の認知症ケア」がはじまります。決して「新しい認知症ケア」ではないのです。私たちが忘れていたことを、思い出すことです。学ぶ必要はないのです。思い出すことなんです。大切なことを思い出すことなんです。
 大切なこと、それは『愛』です。『愛』こそすべてです。愛し方は人それぞれです。人間としての存在は同じですが、一人として同じ人間はこの世界には存在しません。お互いに認め達い、許し達うことです。
 私は宣言します。「明日の認知症ケア」が、世界中の広がることを。


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