先日、北海道札幌の地にて、日本認知症ケア学会が開催され、全国より沢山の認知症に携わる方々がいらっしやいました。縁あって実行委員をさせていただき、大変貴重な経験をさせていただきました。 日本全国からお越しいただき、約3日間、認知症について熱い議論、講演、研究発表がなされ、日頃のケアの在り方を深く考える機会となったようです。中でも、ご家族の方々が集まり、模擬の「家族会のつどい」を行い、この学会では始めての企画に多くの専門家、専門職、ご家族の方の関心を寄せたのも特徴的でした。
 また、特別講演では、落合恵子さん(作家)の母親の介護体験(現在も介護にあたっている)から感じている事を、ご講演いただきました。その中でも印象的だった言葉に「うるさい家族でありたい」でした。言いたいことも言えない状況ではなく、しっかりと意見を述べる私でありたいと宣言されていました。確かに専門職かおり、ケアをしておられる事に多少の希望があっても、専門職だから、面倒をみてもらっているから等、遠慮がちな而も真実の姿としてあるでしょう。しかし、互いに豊かな生活を創造していくためには、それぞれの立場でしっかりと伝え合うことが大切であると考えます。専門職は専門職として豪語するのではなく、しっかりとシグナルを読み取る感性が求められます。お互いにいい関係であり続けるために大切な事です。落合恵子さんの言葉一つひとつに、希望の光が満ち溢れておりました。
 今、グループホームは「地域に密着したサービスを」と言われております。地域と連携し、住み慣れた環境の中で生活し続けることの意味をやっと問い始めたようです。
 落合恵子さんの言う「うるさい家族でありたい」と言うのは、何も一方的に要求するだけではなく、家族は家族にできることを模索し、相談し、協力し合える家族でありたいと願っての言葉でしょう。今後もアウルスタッフ一丸となって、彼らにとっていい存在であるためにはどうしたらよいかの「在り方」を追求してまいります。何卒、今後も屈託のないご意見、ご要望、ご相談をいただけると幸いです。

ありがとうございました。感謝


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