ある日の事でした。一人の小学生の女の子が横断歩道を渡り終えると、赤信号で左右に停まっていた車にお辞儀をしたのです。その姿は、誰かにに強要される事のない自然な姿でした。そこには、何の思考もなく、ただただあるがままの彼の感情がありました。これが 『愛』なのでしょう。言葉にした瞬間にそこには思考が働き歪んでしまうのです。そこに思考が存在しないとき、はじめて『愛』があるように思います。
 私たちの思考を見つめる事が、本来の介護の在り方や本質を導く唯一の手立てのような気がします。それは、介護の世界だけではなく、すべての関係に当てはまると思うのです。

 世間では『いじめ』や『自殺』の問題がもてはやされていますが、すべては私たち大人の責任であると思います。子供がいる、いないにかかわらず、すべての大人たちが責任を自覚することなのでしょう。そのことが、大人社会にも蔓延しているような気がします。大人の執着が、抵抗を生み、争いへと導いているのではないかと思います。私たちの見栄と偽りが世界中で起こっている様々な争いを導いているのではないでしょうか?
 今、世界中で求められているのは、自身を見つめること、自己認識、自己改革、自己覚知など、『汝自身を知れ』なのでしょう。
 ありがとうございました。
                                      感謝

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