わたしの好きな詩を紹介します。
倚りかからず
もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
茨木のり子さんと言う方の詩です。
彼女は、1926年に生を受け、2006年2月17日、クモ膜下出血で天国へ召されました。ある時、スタッフに教えられ彼女の存在を知りました。しばらく時が経ち、こうしてまためぐり逢えたことは、何かしら今の私に知らせてくれている大切な事があるのだと思います。
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