今回は、先月2日に亡くなられた伊達アウルのお爺ちゃんの告別式で、ご家族に頼まれ読まさせていただきました「弔辞」を、今までのお爺ちゃんの人生に敬意を表する意味で載せさせていただきます。
 爺ちゃん、あなたと初めて出逢ったのはアウルがオープンして約1ヶ月程経った頃でしたか。今から約8年前でした。もうそんなに経っていたんですね。爺ちゃん!今の正直な気持ちを言いますね。正直信じられません。アウルのリビングで今でも新聞紙で爺ちゃん流のゴミ箱入れを作っているような気がします。
あなたとのエピソードは山ほどあります。全国版の介護雑誌の取材を受けた時、東京から来た若い2人に一所懸命に話されていました。
「投げるものの中に宝はあるんだよ」「空き缶で作っている時が一番楽しいね。頭で考えなくても手が動いちゃってるもんだから」「何でも出来上がるまで努力してみることだね。失敗したらどうして失敗したかを考えてみて、失敗してわかるんだから。頭で考えたんではダメなのよ。あなたもやってみなさい。やってみることが大事だね」「人に助けられればね、自分も何かしなきゃならないという考え方になるはずですよ。何でもいいから人に喜ばれることをしたいなと」
体調が悪くなってから、今でも思い出します。痛みをこらえて、それでもアウルに居たいと、アウルに帰りたいと言ったあなたの姿が。うれしかったけどせつなかったです。
あなたから教わったことは「大切なのは今、自分自身が選択した人生を、信念を持って歩んでいる事だ。何も怖れる事はないよ。自分の信じた道を生きなさい」
あなたは、あなた自身の最後の姿、生き様を通して、人間として潔い(いさぎよい)見事な最後を迎えたんですね。「あっぱれ!」の一言です。
最後になりましたが、本日ご参列の皆様にお願いがございます。爺ちゃんに拍手をもってお別れをしたいと思います。よろしくお願い致します。(拍手)爺ちゃん!ありがとうございました。そして91年間!お疲れ様でした。

平成21年2月5日


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