クリスマスとなった。
先日、小学1年生になる孫が友達とサンタクロースの話に
なった時、「友だちがサンタクロースなんていないよ。」と言う
のに対し、孫は「ちがうよ、サンタクロースはいるよ。ジィジだよ。」と言ったという。
この話を娘から聞いて、ふと思い出したことがある。
今から121年前の1897年、日本は明治30年のころの話。
ニューヨークに住むバージニアという、当時、8歳の女の子
が、友達はみな「サンタクロースなんていないよ。」というので、パパに聞いてみると、パパは「サン新聞に質問してみたら」といったのです。それでバージニアは、「ザ ニュヨーク サン」と
いう新聞社に「サンタクロースっているんでしょうか?」という
質問の手紙を出したのです。
この手紙を受けたサン紙では、フランシス・チャーチという記
者がバージニアに素敵な返事を書いたのです。しかもそれを
社説で取り上げたといいます。
返事の要旨は、「サンタクロースはいるんです。そして永遠に生き続けることでしょう。バージニア、今から千年後、1万年の
十倍、それ以上たっても、サンタクロースは子供の心を喜びで
満たし続けるんだよ。」と。
この記事は、1897年からサン紙が休刊する1949年まで間、
毎年、クリスマスの時期に掲載されたといいます。
そして、「この世には、見えないことや聞こえないことでも信
ずることができることは沢山あるんだよ。」と人の心のあり様を
説いていると思います。
さて、当館もツリーを飾り入居者の皆様とクリスマスを共に
楽しんでいます。
豪華なプレゼントはなくても、明日もまた、楽しくありたいと思えるよう話に耳を傾けるなど、希望の明かりを灯せるような静かなひと時をすごしました。
グループホームアウル 登別館