天神町に住む知人から多くの書物を戴いた。
その中の一冊に
「舞台は人生の触媒反応 劇と歌の巻」がある。
面白い題名であると思っていると、著者の
谷口 充氏は山形県鶴岡高専化学科の教授であった。
更に著者が旧樺太庁泊居町の出身であることにも
親しみを感じたのだ。
なぜなら、本年6月のブログで紹介した山ユニット
のTさんも樺太の泊居町(とまりおろうちょう)で
生を受けた一人であるからだ。
Tさんは言う、「子どものころ親父がね、今は異国の
地であるが、お前の生まれたところなんだと、何度も
何度も教えてくれた」という。
「泊居町」は、樺太の中ほどにあった町。製紙の町で
ある。
早速、Tさんにこの書をお見せした。
同郷の香り漂うページをめくりながら、Tさんは
静かな時を過ごした。
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