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『グループホームのこと』Facebookより

2015年09月10日 | 未分類

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すみません。グループホームのことについて少し言わせてください。
グループホームは、介護保険法第五条の二に明記されています『認知症とは』を支援するために、その方々の衣食住を共同で「生活することをベース」に支援するためにできました仕組みです。
認知症に伴う認知機能の低下への支援を地域という生活資源をベースにそれらを有効に活用し、支援してゆくことを目的に、その特徴とした活かした介護保険サービスであり、他の介護保険事業とまったく違う機能を意識して満載されできた仕組みです。
認知症ケアに切り札、認知症ケアの救世主と言われた所以がそこにあります。
認知症ケアを一括りとして考えるのではなく、介護保険法に基づいた認知症の本質に焦点をあてたケアの在り方は、まったく異なった仕組みなのです。逆に言えば、システムが異なりなますから、他の事業所と比べることは、そもそもおかしいのです。
そもそも『認知症』に伴うことによる何を支援するのかが、それぞれの介護保険事業所によって異なり、尊厳を保持し、それぞれにその有する能力に応じた支援の責任を持っていると考えます。
「認知症ケア」を一括りに考え、それぞれの介護保険事業の良し悪しを議論するのではなく、しっかりとそれぞれが持つ機能を精査し、国民が選択できるような仕組みにしていかなければならないのではないでしょうか。
グループホームとは、その認知機能の低下により、うまく生活と折り合いが持てなくなることにより起こってしまうあらゆるズレに対して、しっかりと向き合える仕組みとして生まれました。それがグループホームの本来の役目です。
しかし、グループホームだけではできないこと、他の在宅サービス、地域密着型サービスと連携していくことで、認知症の状態にある方の認知機能への支援がより充実していくことも経験してきています。
こうして、共同支援システムを構築していくことが発展的な形としてのグループホーム像へと進化しており、国民から求められている姿へと変容してきているのも事実であるとも思います。
ですから、グループホームも時代に即した運営の在り方を考えたときに、多機能的な仕組みも大いに活用していただけるような進化したグループホーム像も大いに議論すべきです。
そこには、医療と連携することにより最後まで支援する機能も持っています。訪問看護や在宅医療の協力によって、グループホームで看取ることの選択が可能になっています。本当に感謝すべきことで足を向けて眠れません。
ですから、地域に必要な介護保険サービスの一つとして、どれだけその機能をまっとうに発揮できるかを議論してゆけたらと思うのです。
それぞれの地域でできることは、地域にすでに密着した仕組みや集まりや取組みがあります。また、それぞれの地域では困難なことに関しては、一致団結して取り組む集まりとして、その枠を超えての協力体制の充実が必要です。
是非、皆さんの地域でも議論を活発化させ、この国の認知症の状態にある方への支援の在り方や生活の在り方を考えていけたらと思います。
私は、だれもが例外なく 思うところの自分の力で 自分の思うことにしたがって 自分で選択する権利を 思い描ける社会の実現のために、そうしたそれぞれの思うところの生きる姿を支援するのが私たちの仕事だと思っています。
長々と申し訳ございませんでした。
今の私の思いとして綴らさせていただきました。
最後に、「悩める姿動者」の私に助言いただいた仲間のみなさん、本当にありがとうございます。この場をお借りして心よりお礼を申し上げます。
私のVW(ビジョン・ワーク)は明確となりました。
52歳最後の記念すべき日となりました。(2015.9.6 宮崎直人)

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