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『人生の意味』

2022年08月05日 | 未分類

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あるところに双子の兄弟がいました。その双子の兄妹の父親は、働きもせず、いつもお酒やギャンブルに溺れては兄妹二人に暴力をふるう、とてもひどい父親でした。やがて双子の兄弟は大人になり、それぞれ家を出て行きました。そして十年後、双子の兄妹の一人は、いつも困った人を助ける優しく正義感に溢れる立派な警察官になり、温かい家庭を築き幸せに暮らしました。もう一人の双子の兄弟は、仕事もせずお酒とギャンブルに溺れ、人生を憂いながら、一人寂しく暮らし、最後には犯罪に手を染め刑務所で暮らしました。ある時、全く同じ環境で育ったにも関わらず、その後全く違う人生を歩んでいる、その双子の兄弟に興味を持った新聞記者が、双子の兄弟にこう聞きました。「あなたはなぜそのような人生を歩むことになったのですか?」新聞記者のその質問に対し、双子の兄弟の答えは、奇しくも同じ言葉でした。「あんな父親の元で育ったら、誰だってこうなりますよ」人はどんな出来事や体験にも自分なりの意味を付けていく。そしてその意味がそのまま自分の人生を創っていく。水が半分入っているグラスを眺めて「半分も入っている」と捉える人もいれば「半分しか入っていない」と捉える人もいる。どっちが幸せだろうか?人は同じモノを見ていても、決して同じモノを見ていない。見たいように見、聞きたいように聞き、好きなように意味を付けていく。自分で自由に選べる。だったら少しでも良い意味をつけたほうが、何かに後悔しなくてすんだり、何かを楽しくがんばることができたり、何かそこに幸せを感じられたりもする。どんな体験をしたかは、それほど重要じゃない。どんな意味をつけたかの方が、ずっとずっと人生にとって重要です。一つ一つの体験に良い意味をつけた時、その「体験」は初めて良い「体験」に変わるのでしょう。

12:22 | 記事 nao [コメント:0]

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