レクでペーパークラフトをしました!
とっても真剣に取り組んでいました^^
小多機アウル
前作の5070と比較すると、よりスリムで繊細なデザインとなっており、力強くてモダンな5070というよりもパテック ヴィンテージクロノグラフのRef.130を継承しているような印象を受ける。5170は時計がより大きく、より存在感を放ち、より複雑になっていった、20世紀最初の10年間の時計業界に反発したような、審美性も感じた。5170は39mmというサイズ感に角型のプッシャー、カラトラバに似た流線形を描くケースなど、クラシカルなスタイルのほか、5170Jに採用されたアプライドローマ数字とパルスメーターは、ひと昔前のものを感じる。その3年後に発表したWGの5170Gでは、アプライドローマ数字をブレゲタイプに変更し、より心を揺さぶるものとなった。
パテックはブランド初となる自社製クロノグラフとして、これらのクラシカルな要素はあえてそう表現した、といえるような意図が感じられる。というのも現代の時計産業は、頑丈で、よりよく、早く、そして強さを求められる傾向にあるが、パテックは多くの場合、なおいっそういままでのやり方を踏襲していくという意思表示に感じたからだ。そのうちのひとつが、クロノグラフ市場における最高の手巻きクロノグラフを作ることである。5170はヴィンテージからインスピレーションを受けているのが明らかで、それはパルスメーターによって完璧に際立っていた。
2019年にパテックは5170の生産を終了し、以降5172に切り替わった。今日5170Jや5170Gは、絶賛人気を博す、時間表示しかないスポーツウォッチの何分の1くらいかで購入することが可能で、しかもこれらの時計のオリジナルの小売価格に比べてさらに割安で手に入る。その相対的な価値に、私の心はさらに豊かになるばかりだ。
パテックの5170とは異なり、ジャガー・ルクルトのマスター・コントロール・クロノグラフ・カレンダーは、JLCのカタログに掲載されている、1〜2世代くらいのモデルだと考えるのも無理はない。だが意外なことに、このモデルは2020年にメーカーが刷新したマスター・コントロールのラインナップのひとつとして追加され、それに加えて細かいディテール変更が行われたばかりだ。
マスター・コントロール・クロノグラフ・カレンダーは、コンプリートカレンダー(およびムーンフェイズ)とクロノグラフを組み合わせた、時計業界ではよく知られるコンビネーションだが、JLCではこれまで実現しなかったのである。マスター・コントロール・クロノグラフ・カレンダーについて言える最高に優れた点は、人気や誇大広告、大々的な主張や創意あふれる工夫など、現代の時計にありがちな弊害が一切ないといえるところだろう。ただ、すごくいい時計なのだ。
搭載しているフリースプラング式のCal.759は、コラムホイール・垂直クラッチ式のクロノグラフキャリバーで、シースルーバックからそのディテールを見ることが可能だ。またここではSSバージョンを中心に紹介しているが、ローズゴールドバージョンも用意している。サイズは直径が40mm、厚さが12mm。まじめで正確なピュリストであれば、もう2~3mmほど小さくてもいいのではないかと愚痴をこぼすかもしれないが、これらのスペックを合わせればバランスよく着用できることに気づいて異論は出ないだろう。
スーパーコピー時計マスター・コントロール・クロノグラフ・カレンダーはもっと注目を集めてもいいかもしれない。しかしこの時計の魅力はそうではないところ、また注目を集めることを必要としないことでもある。伝統に触発されたわけでもなく、かといって頑丈で現代的でもない(それはJLC ジャイロトゥールビヨンに任せようではないか)、ただただ美しく複雑なドレスウォッチとして、発売から3年経ったいまでも、私の心を奪い続けているのだ。





















