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【ウンチが介護を変える!】

2018年11月20日 | 未分類

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【ウンチが介護を変える!】

〜排泄支援が奇跡を起こす‼️〜

自分のウンチをそこら中に塗りたくる人がいました。

自分のウンチを自分のはいていた靴下を脱いで、その中に詰めるだけ詰めて、どうしたらいいですか?と尋ねる人がいました。

自分のウンチを食べる人がいました。

僕がこの介護、福祉の世界に入った時の現実でした。

そんな行動や振る舞いを、「弄便行為」「不潔行為」と名付け、彼らの問題にしていました。

その当時は、そうとしか考えられませんでした。

そんな歴史が3Kを根付かせたのかもしれません。

僕の挑戦は、少しの違和感から、自分で体験、経験してみるところから始まりました。

そもそも、オムツに排泄することが、どれだけ気持ち悪いものなのか?

その体験から始めました。

その当時は、布オムツしかありませんでしたので、自分で布オムツをして試みました。

しかし、さすがにウンチは出ませんでした。というか、出せませんでした。勇気がなかったんですね。

せめてオシッコだけでもと思い、思いきってしました。出たというよりも、無理矢理、出したといった方がいいでしょう。

すると、濡れた布オムツは外気に晒されると冷たくなります。同時に気持ち悪い。同時に脱ぎたい、脱ごう、取り替えたい、そう思いました。そして、オムツを外し気持ち悪さを取り除いた時のあの開放感と気持ち良さは、今でも忘れられません。

そんな不快な経験をベースに、排泄の支援を考えていきました。

HAISETU支援の基本(Nao version)

1.基本、有する能力に応じてトイレでの排泄することを考える。

2.これまでの生活習慣での排泄の感覚と間隔を視る。(役1ヶ月)

3.排泄の基本ペースがわかったら、生活のベースとして据える

4.同時に食事の内容と量を観る

5.同時にその日の運動量を観る

6.同時に水分の入りと出を観る

7.同時に一人ひとりの排泄感覚と間隔を見極める

8.同時に日常の環境(物的・人的)の変化を観る

9.その感覚と間隔に応じた配慮(CARE)をした声がけをする

10.主体的にトイレに行けるように環境を整える

a)見当識が保てている場合は、表示を活用するなど、表示、掲示の工夫をする

b)表示する場合、目線の高さ、文字の大きさ、用語の種類(トイレ・便所・厠etc)、マーク🚻🚾🚹🚺、配色などにも配慮するとわかりやすい

11.羞恥心に配慮し、主体的に応じられるような、さりげない言動での導き、所作でケアする

a)他者のいる前、又は他者に聞こえるような声での「トイレ」などの直接的な言動は避けた方がいい(中には、トイレや便所やその他、言葉に反応する場合もあるので、臨機応変だか、基本的には他者への配慮は大切)

b)別な用事を利用した導き方もいい。(例えば、用事のついでに寄っていく感じでうながす導き等など)

12.服用している薬があれば、その確認と副作用を生活の中で、見て、観て(看て)、診るへ繋げる

13.そもそも、何よりも普段から関係の信頼の構築を最優先する

14.そこでの暮らしが、豊かで楽しく、自分のことは自分でできるように、お互いに助け合って、社会と繋がって過ごせられるように支える

15.そもそもオムツは、自助具と考える

まだまだ、気づきがあろうかと思いますが、そこに皆さんの気づきを加えて、より豊かなものになると嬉しいなぁ〜^ ^

まっ、そんなんで、これらのことを、徹底的に話し合い、アセスメントし、支援を繰り返してゆくと、目の前に現れているダミー現象が解消され、暮らしの自立へと繋がると信じることにしました。

この「人」と「認知症」の仕組みを理解できれば、かなりの割合で介護職の苦悩や葛藤は減少し、同時に彼らの生活がより豊かに変わってゆくと思います。

最近では、「こんなに出たんですよ〜」と、ウンチがどのように出ようとも、喜んで報告に来てくれる若いスタッフもいます。こんな嬉しいことはありませんね^ ^

ウンチが介護を変えた(^ ^)!へ

僕はそう信じている^ ^

Naoto

15:32 | 記事 nao [コメント:1]