よく質問されることのひとつに『人材育成について』があります
正直申し上げますと、自分ではよくわかっていないようです
そのことを人前で格好つけてなんだかんだと言うことはありますが
正直なところまったく解っていないように思えます
もし、お知りになりたい方がいらっしゃれば、世の中には人材育成に関する書籍があふれていますので、そちらの方がよろしいかと
ちなみに私はいろんなことに行き詰まったときは、本屋さんに出掛けて「自己啓発」のコーナーの前に立って、その時の自分の直感で「これだ!」という本を買うようにしていました
何度も、何度も行き詰まりました
まったくモチベーションが上がらず途方に暮れたこともありました
自分なりの折り合いの付け方や自分にとって都合のいい解決法でいいんですよ
やってられないことなんて山ほどありますよ
そんな時に本屋さんに行くんです
そこにはこれでもか!ってなほどの本がありますから
私も数えたことはありませんが、何冊も買いあさりました
それだけ行き詰まったわけですね
ただ残念なことに、買いあさっただけで、読みあさったわけではないのです
だいたい見出しや表紙を見ただけで解ったつもりになっていたいい加減な私のすることですからね
そりゃあ、お金を出して買った訳ですから、おいしいところや自分の直感で響いたところは活かさせていただいたことはあります
しかし実際のところ読みあさりはしてはいないのです
何故ならば、読書が大の苦手でして、子どもの頃は本を一冊読破したことが一度もないという、本当に大の大の大の苦手といよりも、好きではなかったのです
それは今でも変わらないと思います
そりゃあ大の大人になりましたので、本を最後まで読み切ることができるようになりました
そんな些細なことに喜びを感じています
話がそれてしまいました
人材育成についてでした
スタッフの皆さんはどう思われているか解りませんけれども
わたし自身は、教育しているつもりはまったくないのです
ですから、私が追求していることも日進月歩変化する事ですので、極端な言い方をしますと、今日、「右」と伝えました事が、明日には「左」になったり「真ん中」になったりすることもあるのです
真っ当に物事に取り組もうとすると、仕方なくと言いますか、否応なくと言いますか、その変化の中で日々の支援を展開していかなければならないわけです
ましてや生きている人間同士が生活を共にするわけですから、自ずと無常の世界である事は言うまでもないでしょう
ですから、スタッフには社長はコロコロ変わると思われているかもしれませんね
悲しいですけど、仕様がないですね。それが真実ですから
わたくしにできることがあるとすれば、常に追求し、コツコツとコロコロ変わりながら、今よりもいい状態になるようにしてゆくことですかね
そして、私が彼らにできることがあるとすれば、私は私のやるべきことをやり続けることと、彼らが自分自身で自分を高められるような仕組み(システム)や環境を創ったりすることでしょうか
基本的に人間は自分を高めたいとか、今よりも良い自分でいたいとか在りたいと思っていますから
自分を高められるような仕組み(システム)を用意することが、わたくしの仕事だと思うのです
それでも自分を内観してみますと、「相手の高まり」と言うものを自分自身の内に求めてしまうのです。何事も思うようにはならないと解っていても、自分の内面に起る「相手への期待」にいつも心が揺れ動くのです
更に内観をすすめますと、その心の内に起る「相手への期待」は、勝手に比較するようになります。つまり、相手の成長が私の期待と異なりますと私の心の中で争いが起りだすのです
それは形を変え、内なる怒りや嫉み、不満や愚痴になってゆくのです
結局、自分の心の中に起っているこのやり場のないこれらの感情は、相手に向けられ、悪いのは「私の期待」に応えることのできなかった相手のせいになるのです
ですから、最終的に「相手への期待」は人間関係をダメにしてしまうのだと思うのです
勝手に期待されてしまっているとすれば、たまったものではありませんね
ですから、究極は自分で目標を立てたり、その目標に向かって頑張れたりという環境や仕組みを創り用意するだけでいいのだと思うのです
そしてその時々でお互いに確認し、その都度未来に向けて話し合ってさえしてゆけば、人は勝手に育ってゆくものとだと思うのです
50歳を過ぎて少しずつではありますが解ってきたことでしょうか。
ですから『人材育成はどうされていますか?』の質問の応えは
強いて言うならば
『その気にさせること』でしょうか?
みやざきなおと
※写真は、和田さんと知床旅行に出掛けた時に、夕張に立ち寄って『幸せの黄色いハンカチ』のロケ地に行った時の写真です。